石けんの製法
石けんをつくるにはケン化法と中和法があります。
- ケン化法
- 原料にはヤシ油、パーム核油、パーム油、牛脂といったものを使います。このような油をトリグリセリドと言い、脂肪酸三つとグリセリン一つが結びついている構造をしています。トリグリセリドはアルカリと反応しにくく、反応させるためにぐつぐつと長時間煮ます。昔ながらの石けんの製法です。
- 中和法
- 原料にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸といったものを使います。このような油を脂肪酸と言い、トリグリセリドを分解してつくります。この脂肪酸とアルカリは簡単に反応し、石けんになります。反応時のエネルギーが小さく、高品質の石けんをつくることができるため、主流の製法となっています。
「ケン化法」は伝統的な石けんのつくりかた、「中和法」は製造過程で刺激性のある脂肪酸を除くなどの工夫がしやすい方法になります。