せっけんの原料についてのお話
みなさんこんにちは! Fです!
今回はせっけんの原料について、お話ししたいと思います。
 たぶんこれもシリーズになるかと思います。
 でも不定期です。
 よろしくお願いします。
 今回のテーマは、「油脂」です。では、はじめます。
せっけんの原料は動物や植物から採れる油脂です。
 かつては、牛や豚の脂や、ヤシの油が多く使われていました。
 牛や豚の動物性油脂は、食肉加工の過程で生じるものです。
 ヤシ油も、自然に生育しているヤシ(ココヤシ)の実の胚乳から採取していました。
 しかし、近年ではパーム(アブラヤシ)がよく使われるようになりました。
 パームから採れる油には、二種類あります。
 ココヤシより小さな実が房状になるパームの実の中果皮を絞って採取される油をパーム油。
 その胚乳を絞って採取される油をパーム核油といいます。
せっけんの原料が、パームへと移行した背景には、東南アジアの原産各国が国策としパームの生産に力を入れはじめ、斜陽のゴム園をパームの大規模な農園(プランテーション)に転換するなどして、増産を計ったこともあります。
 また、同時に消費者の植物指向の追い風も受けたことにより、徐々に植物油が原料の主流を占めるようになっていきました。
 その中で、溶けやすさや洗浄力など他の原料油脂よりも優位性を持ったパーム油が多く使用されるようになっていきました。
油脂とは、脂肪酸とグリセリンが結合したものです。
 石けんの製造過程では、油脂を分解して脂肪酸を取り出し、その過程でできるグリセリンも他の用途に活用されています。
 それぞれの脂肪酸は、炭素数の違いによっていくつかに分かれ、それぞれに名前がついています。
 例えば、C-16はパルミチン酸、C-18はステアリン酸、等です。
 その脂肪酸の組み合わせと割合は油脂によって異なり、どの脂肪酸組み合わせやピークによって、各々の油脂の特性が変わってきます。
第一回目はこれまでとさせていただきます。