はぐくむ?その3、そして入学試験なきもち

こんにちは。開発担当のKooです。
エコーレアクレンジングオイルの開発当時のお話をしています。

これまでに
・クレンジング料を作ろう!と決定したおはなし
・クレンジングオイルにしよう!と決定したおはなし
・こんなふうにベースオイルを選びました
・洗い流せるタイプにしました
という流れでお話しをしてきました。

前回後半で、洗い流すための成分のおはなしから「つづき」になっていました。洗い流すための成分、みなさんがよく耳にする言葉で言いかえれば「界面活性剤」「乳化剤」とも表現されます。
この「界面活性剤」という言葉、みなさんにとってどのようなイメージ・印象がある成分なのでしょうか?界面活性剤はその名の通り界面に働きかける成分です。界面活性剤は様々な産業で用いられている成分の総称で、あまりに広い分野のお話になってしまうので、全体の詳細をご説明すると大変なことになってしまいます。今回お話ししている「エコーレア」の「クレンジング剤」に配合する界面活性剤として「お肌にやさしく」「より、安全なもの」という観点で選択しました。選択に関して条件もいろいろあると思いますが、開発当時のスタッフで検討を重ねた結果「食品にも使えるもので、お肌にもマイルドな構造のもの」を選択し配合検討をしました。
界面活性剤と各種オイルの相性、洗い流す時にオイル成分を無理なく流せる配合量、割合を考えて、検討して・・・ 「これは」というサンプルができれば商品開発スタッフで、使用試験をし、使用感、メイク落ち等評価をして、検討して・・・
まさに「検討を重ねた結果」開発段階での処方が決定しました。

この処方を基に「実機試作」を行います。実験室で検討した「処方」を製造スケールで無事作ることができるのか、を製造部のスタッフと検証する段階です。製造に際して工程等微調整を行い「製造できる」こと、これを世の中に出してOKと判断できたことで、いわば「小学校入学」の気分です。
ああ、あなたの新しい世界が始まるのね。たくさんのお友達(:お客様)をつくってね、と送り出すような気持ちです。
子どもたち(:製品)を送り出すにあたって、製品検査をします。身長、体重を量り、自分の気持ちを上手にお話しできるかな、お箸をきちんと使えるかな、といったイメージで、粘度、比重といった物性値、キャップや外装など規格どおりに製品が仕上がっているか、充填品の外観、ラベルやその内容、ロットが打たれているか・・・といった項目を設けてあり、試験を実施しています。試験に合格したものだけがお客様のお手元に届くような体制になっています。